小牧山城エリア詳細ガイド|信長が築き秀吉・家康が火花を散らした要衝を歩く

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
青空の下に立つ小牧山歴史館(小牧城)の外観と石垣|信長・秀吉・家康が奪い合った「覇権の要衝」小牧山城エリア詳細ガイド

濃尾平野にぽっかりと浮かぶようにそびえる「小牧山」。ここはかつて、織田信長が美濃・斎藤氏を攻略するために自ら築いた「小牧山城」があった地です。信長が初めて石垣を用いた本格的な城郭を築いた場所として、近年その歴史的価値が改めて注目されています。

さらにこの地を歴史の表舞台に押し上げたのが、天正12年(1584年)の「小牧・長久手の戦い」です。天下人への道を突き進む羽柴(豊臣)秀吉と、後の幕府を開く徳川家康が直接火花を散らした、日本史上極めて重要な合戦。家康はこの山を本陣として大規模な陣地を構築し、秀吉軍を迎え撃ちました。

現在は豊かな緑に包まれた市民の憩いの場でありながら、一歩足を踏み入れれば当時の武将たちが駆け抜けた土塁や石垣の跡が息づいています。
最先端の展示施設から、天下の奇祭、そして地元の美食まで。戦国の覇権を巡る物語を辿る旅を始めましょう。

目次

1. 小牧山城エリアの見どころガイド

地図左上の[➡]マークを押すと、見どころや食事処のリストが表示されます。

れきしるこまき(小牧山城史跡情報館)

小牧山城の歴史を最新の映像や模型で学べるガイダンス施設です。
信長が築いた「石垣の城」としての実像や、秀吉・家康の対決を迫力あるシアターで解説。
発掘調査で明らかになった当時の姿を予習してから山に登るのがおすすめです。

項目内容
入場料大人200円、18歳以下無料(山頂の小牧山歴史館も入場可)
開館時間午前9時~午後5時(最終有料エリア入館16:30)
休館日第3木曜日(但し祝日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日~1月3日)

小牧山歴史館(小牧山城)

山頂に建つ、名古屋の旧家・平松茂氏によって寄贈された天守閣風の建物です。
内部は歴史資料館となっており、小牧山城にまつわる古文書や武具を展示。
最上階の展望室からは、秀吉が陣を敷いた楽田城方面や、名古屋市内まで360度の絶景を一望できます。

項目内容
入場料大人200円、18歳以下無料(れきしるこまきも入場可)
開館時間9:00〜16:30(最終有料エリア入館16:15)
休館日第3木曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
小牧山城までの道のり
「史跡 小牧山」と刻まれた大きな石碑が立つ、整備された公園の入り口付近の風景。
整備された小牧山史跡
新緑の斜面に沿って、竹の柵と不揃いな石が組まれた階段が続く、歴史情緒あふれる登城路。
山頂付近の不揃いな石段
真っ青な空の下、徳川家の葵の紋が入った幟が両脇に立ち並ぶ、丸太の段差で整備された広い上り坂。
一直線に伸びる大手道

道の状態:
メインの「大手道」や一部の石段は、当時の雰囲気を残しているため表面が平滑ではありません。特に雨上がりなどは滑りやすくなる箇所があります。

歩きやすさのポイント:
足腰への負担が気になる方や、急な階段を避けたい方には、舗装されたスロープ状の道が整備されています。こちらを利用すれば、山頂まで比較的スムーズに登ることが可能です。

装備のアドバイス:
舗装路があるとはいえ、山城ですので歩き慣れたスニーカーでの訪問を強くおすすめします。

間々観音(龍音寺)

「日本唯一のおっぱい寺」として知られる、安産・授乳・育児にご利益のあるお寺です。
手水舎やお守りなど、境内の至る所に「おっぱい」をモチーフにした装飾があり、そのユニークな佇まいで全国から参拝者が訪れます。
小牧山の麓にあり、散策のついでに立ち寄りやすいスポットです。

項目内容
入場境内自由
山門開閉時間7:00~17:00
金曜日は寺内整備のため、寺務所(受付)が休みの場合あり

田縣(たがた)神社

御祭神に御歳神(みとしのかみ)と玉姫命(たまひめのみこと)を祀る、五穀豊穣と子孫繁栄の守護神として崇敬される古社です。
古来より「産むは生む」に通じ、あらゆるものの育成を司る神として、家内安全や安産、縁結びを願う参拝者が絶えません。
境内にはそのシンボルともいえる石碑や奉納物が並び、生命の力強さを今に伝える独自の信仰が息づいています。

項目内容
入場境内自由
授付時間9:00〜16:00

2. 周辺の食事処

合掌レストラン大蔵

1971年創業。築300年の風情ある「合掌造り」を移築した店舗で、ライトアップされた日本庭園を眺めながら、最高級の黒毛和牛ステーキを堪能できるレストランです。
厳選された松阪牛や飛騨牛、地元の旬野菜を使用し、記念日や接待など特別なひとときを演出します。

項目内容
営業時間[ランチ]11:00~14:15 [ディナー]17:00~21:00
定休日月曜日、G.W ・お盆・年末年始
主なメニュー黒毛和牛ステーキコース: 厳選されたサーロインやフィレのコース
自家製ハンバーグランチ: 気軽に楽しめる人気メニュー

イタリア料理 Kan

オーナー自らが厳選した肉・魚・契約農家の野菜を使用し、一品ずつ手間暇かけた手作り料理にこだわる小牧の老舗イタリアンです。
重厚感のあるシックな外観が特徴で、店内はモダンで落ち着いた雰囲気。本格的な味をカジュアルに楽しめるランチから、ワインと共に堪能する洗練されたディナーまで、幅広いシーンで愛されています。

項目内容
営業時間11:00〜14:00
17:30〜20:00
定休日水曜日
主なメニューお昼の定食:
前菜盛り合わせ、スープ、選べるパスタ、デザートが付いた人気のランチ。
天然車海老のロースト:
香草の香りが豊かな、彩り鮮やかな看板メニュー。
豚肩とジャガイモのフェットチーネ マスタード風味:
旨みの強い豚肉を贅沢に使用したシェフおすすめの一品。

名古屋コーチン 石焼 日本料理 かな和

昭和50年創業。名古屋コーチン発祥の地・小牧で、朝挽きの新鮮な「雌鶏(めんどり)」のみを使用した極上の鶏料理を提供する専門店です。
名物の石焼をはじめ、炭火焼きやひつまぶしスタイルなど、こだわりの素材を多彩な技法で堪能できる名店です。

項目内容
営業時間【火〜金】11:00〜14:00 / 17:30〜21:30
【土曜日】11:00〜14:00 / 17:00〜21:30
【日曜日】11:00〜14:00 / 17:00〜21:00
定休日月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
主なメニュー元祖・名古屋コーチン石焼: 天然石で焼き上げる看板料理
炭火うな鶏まぶし: 名古屋コーチンと鰻を一度に味わえる新名物
名古屋コーチン親子丼: 濃厚な卵と肉の旨みが凝縮された逸品

BRICK CAFE(ブリックカフェ)

ニューヨーク・ブルックリンの街角をイメージした、大きな赤レンガ造りの外観が目を引くスタイリッシュなカフェです。
広々とした店内にはソファ席や個室、テラス席など多彩な空間が広がり、ランチからディナーまで、ピザやステーキ、スイーツといったバラエティ豊かな各国料理をカジュアルに楽しめます。

項目内容
営業時間【月〜木・日】11:00〜22:00
【金・土・祝前日】11:00〜23:00
定休日年中無休(不定休あり)
主なメニューランチセット:
前菜、サラダ、スープ、メイン、デザートにドリンクバーが付いた満足度の高いセット
ピザ・パスタ: 種類豊富なイタリアンメニュー
肉料理: 牛フィレステーキやローストビーフなど

3. 戦国の覇権を左右した「小牧・長久手の戦い」の物語

青空の下、豊かな緑に包まれた小牧山の山頂に立つ、白壁と緑の屋根が特徴的な三層四階の小牧山歴史館(城郭風建築)。
青空に映える小牧山城(小牧山歴史館)の遠景
小牧山城の史跡公園内に整備された、深く大きな堀と高く盛られた土塁の遺構。手前には見学用の木製階段があり、奥には現代の街並みが広がっています。
家康が築いたとされる大規模な土塁の遺構

小牧山は、戦国時代を象徴する二人の英傑にとって、まさに譲れない「一線」でした。信長が去った後、この山はただの古城跡となっていましたが、1584年、羽柴秀吉と徳川家康が対峙すると、一気に緊張感に包まれます。

家康は秀吉軍の圧倒的な物量を警戒し、この小牧山に堅固な砦と大規模な堀を築き、徹底した持久戦の構えを見せました。これに対し、秀吉は犬山城を本陣とし、楽田城へ進出。両軍合わせて20万近い大軍がこの狭いエリアで睨み合うことになったのです。

この戦いは最終的に講和によって幕を閉じますが、家康が「秀吉と互角以上に渡り合える」ことを天下に知らしめた重要な一戦となりました。秀吉がどれほどこの山を奪いたかったか。土塁の跡を見つめれば、当時の緊迫した空気が伝わってくるはずです。

【豆知識】信長の革新性!日本初の本格的「石垣の城」

近年の発掘調査で、信長時代の小牧山城には山を取り巻く大規模な「石垣」があったことが判明しました。
それまでの土造りの城から、見せるための「石垣の城」へ。
信長の先進的な城造りのルーツは、ここ小牧山にあったのです。

4. イベント

田縣神社「豊年祭」

毎年3月15日に行われる、万物の育成と生命の再生を祝う神事です。
田縣神社の哲学である「産むは生む」に基づき、すべてが新しく生まれ変わる「更新(リニューアル)」を象徴しています。
毎年、新しい桧(ひのき)を用いて「大わせ形(おおわせがた)」を彫り上げ、それを神輿に載せて渡御(とぎょ)させることで、自然の恵みへの感謝と、尽きることのない生命の活力を祈念します。

  • 開催時期:毎年3月15日
  • 場所:田縣神社
  • 見どころ
    • 大わせ形の渡御
      毎年新しく奉製される「大わせ形」が神輿に載せられ、新しい生命の誕生を寿(ことほ)ぐ行列が続きます。
    • 再生への祈り
      単なる賑わいではなく、万物が蘇る春の息吹を感じ、明日への希望を新たにする厳かな神事としての側面が見どころです。

5. 小牧へのアクセス

電車・バス・徒歩

名古屋市内→名鉄小牧駅→小牧山城

  • ルート:
    • 名古屋駅(地下鉄東山線)→ 栄駅(名城線に乗り換え)→ 平安通駅(地下鉄上飯田線・名鉄小牧線直通)→ 小牧駅
  • 小牧駅からのアクセス:
    • 徒歩: 小牧駅から約1.3km(約20分)。駅前の「シンボルロード」を直進する分かりやすい道です。
    • バス: こまき巡回バス(こまくる)などで約5分、「小牧市役所前」または「れきしるこまき」下車。
  • 所要時間: 約55分(電車のみの時間は約35分)
  • 運賃: 580円(地下鉄270円+名鉄310円)
地下鉄24時間券で行く小牧駅へのガイド

乗り換え不要
地下鉄「上飯田線」は名鉄小牧線と直通運転しているため、平安通駅から小牧駅まで座ったまま移動できます。

日本一短い地下鉄
上飯田線はわずか0.8kmの日本一短い地下鉄路線です。

精算の注意
24時間券の範囲は上飯田駅までです。小牧駅で降りる際、窓口か精算機で「上飯田〜小牧間の運賃(310円)」を支払いましょう。

名鉄名古屋駅 → 名鉄岩倉駅 → 小牧山城

  • ルート:
    • 名鉄名古屋駅(名鉄犬山線・特急または急行)→ 岩倉駅
    • 岩倉駅東口(名鉄バスに乗り換え)→ 「小牧市役所前」下車
  • バス停からのアクセス:
    • 徒歩: バス停「小牧市役所前」から小牧山城の入り口(れきしるこまき側)までは徒歩約2分です。
    • 運行頻度: 岩倉駅からの名鉄バスは本数が多く、日中も1時間に4〜6本程度運行されています。
  • 所要時間: 約35〜40分(電車15分+バス15分+乗り換え時間)
  • 運賃: 650円前後(電車370円+バス280円)

  • 名神高速道路「小牧IC」より約5分。
    • 名神高速道路「小牧IC」出口から国道41号線を名古屋方面(南)へ進みます。
      約2km先の「弥生町」交差点を左折(東へ)し、道なりに進むと右手に小牧山が見えてきます。

駐車場

項目小牧市役所 駐車場市営小牧山北駐車場
収容台数294台約50台
料金無料最初の2時間は無料
(以降30分ごとに100円)
利用時間24時間24時間
主な特徴「れきしるこまき」が目の前。

まとめ

織田信長がその野望の礎を築き、豊臣秀吉と徳川家康が覇権をかけて知略を尽くした小牧山城。
今は穏やかな緑に覆われたこの地には、歴史の転換点となった戦いの記憶が深く刻まれています。

貴重な遺構を歩き、当時の武将たちが感じたであろう風を味わう。
そして周辺の個性豊かなスポットや絶品グルメに触れる旅は、歴史ファンならずとも心が躍る体験となるでしょう。
戦国ロマンが今なお息づく小牧の地を、ぜひその足で確かめてみてください。

【参考】年表と相関図
あなたの撮影した「歴史の1コマ」や「旅の風景」をブログで紹介しませんか?
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

いかがでしたでしょうか?是非、ご意見をお聞かせください。

コメントする


目次