有松・桶狭間エリア詳細ガイド|織田信長、逆転劇の舞台と伝統工芸の町を歩く

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この記事は2026年2月時点での情報をもとに作成しています。
営業時間や料金、休業日など、最新の情報は必ず各施設の公式HPなどでご確認ください。

今回ご紹介するのは、織田信長が「桶狭間の戦い」で奇跡的な勝利を収め、天下人への道を切り拓いた舞台として名高い桶狭間、そしてそのすぐ傍らに江戸情緒を留める有松エリアです。

若き日の豊臣秀吉や弟・秀長にとって、信長の逆転劇は生涯の指針となる衝撃的な出来事だったはずです。彼らが主君の背中を追い、戦なき世を目指して駆け抜けた結果、江戸時代という泰平の世が訪れ、この地に「有松」という美しい町と伝統の絞り染め文化が花開きました。

「戦国の決戦地」から「平和の象徴である伝統工芸の町」へ。時代を跨いで繋がる歴史のバトンを辿る旅、その第一歩をここから始めましょう。

目次

1.織田信長・逆転劇の舞台「桶狭間」と戦後が生んだ「有松」の歴史

桶狭間古戦場公園の織田信長像と今川義元像
桶狭間古戦場公園の織田信長像と今川義元像
有松の町並み
有松の町並み

逆転の聖地「桶狭間」:信長、天下への第一歩

永禄3年(1560年)、織田信長が今川義元を討ち取った「桶狭間の戦い」は、日本の歴史を決定づけた大転換点でした。圧倒的な兵力差を前に、信長が熱田神宮で必勝を祈願し、豪雨に乗じて本陣を急襲した伝説はあまりにも有名です。

若き日の豊臣秀吉や秀長にとって、主君・信長が「不可能を可能にした」この地は、まさに勝負の神髄を学ぶ聖地だったはずです。現在は住宅街の中に史跡が点在していますが、当時の地形を想像しながら歩けば、時代の変革を予感した武将たちの鼓動が聞こえてくるようです。

💡旅のヒント:なぜ「桶狭間古戦場」は2つあるの?

「桶狭間古戦場」に関連する史跡は、名古屋市緑区の「桶狭間古戦場公園」と、隣接する豊明市の「桶狭間古戦場伝説地(国指定史跡)」の2か所が存在します。

豊明市の桶狭間古戦場伝説地
豊明市の桶狭間古戦場伝説地
名古屋市緑区の桶狭間古戦場公園
名古屋市緑区の桶狭間古戦場公園
  • なぜ2つある?
    460年以上前の大混戦だったため、正確な本陣の位置については古くから論争があり、それぞれの自治体がゆかりの深い場所を史跡として守ってきたためです。
  • どっちが正解?
    歴史学者の間でも見解が分かれていますが、名古屋市側は「義元が戦死した最期の地」、豊明市側は「義元の本陣があった地」としての性格が強く、両方の説をあわせて見ることで戦いの全体像が見えてきます。

時間があればぜひ両方を巡って、歴史のロマンに浸ってみてください。
それぞれの場所に観光案内所やガイドボランティア団体があり、現地の専門スタッフから詳しい解説を聞くこともできます。 両者の説を聞き比べながら、自分なりの「真実」を確かめてみるのも歴史旅ならではの醍醐味です。

泰平の象徴「有松」:戦なき世に花開いた文化

桶狭間の激戦から約50年後、江戸幕府が開かれた直後の慶長13年(1608年)、徳川家康の命を受けた尾張藩の手によって「有松」の町は誕生しました。戦国時代が終わり、平和が訪れたことで街道の往来が増え、旅人の土産物として「有松・鳴海絞」が爆発的な人気を博したのです。

信長や豊臣兄弟が命懸けで切り拓いた「戦のない世」の結実が、この美しい町並みと伝統工芸であると言えます。豪壮な瓦屋根と白壁の家々が並ぶ有松の町は、戦国を駆け抜けた武将たちが夢見た、平和な時代の象徴そのものなのです。

❓️有松・鳴海絞(ありまつ・なるみしぼり)とは

有松絞りは、布を括って染めることで多種多様な模様を生み出す伝統工芸です 。
江戸時代、戦乱が収まり東海道の往来が盛んになると、旅人が道中の土産として絞りの手ぬぐいや浴衣を買い求めたことで爆発的に普及しました 。

名称に含まれる「鳴海(なるみ)」とは、有松の隣に位置する宿場町のことです 。
江戸時代、新しい集落であった有松は絞り製品の「制作」を担い、多くの旅人が宿泊する宿場町・鳴海が「販売」の拠点となりました 。
鳴海宿で買った土産物として全国にその名が広まったため、現在は制作地と販売地の名を合わせた「有松・鳴海絞」が正式な名称となっています 。

かつては武士の陣羽織の意匠としても好まれたこの絞り染めは、戦国時代の「鎧」から平和な時代の「衣」へと、人々の関心が移り変わった象徴とも言える文化です

2. 名古屋駅からのアクセス

名古屋駅から有松・鳴海絞会館まで

移動手段詳細・料金メリット
名鉄電車名古屋本線「有松」駅下車。駅を出てすぐ旧東海道の古い町並みが広がります。
(名鉄名古屋駅から約20分/410円)
町並みの中心部に最も近く、観光の拠点として非常に便利です。
市バス地下鉄桜通線「徳重」駅から市バスに乗り換え「有松小学校」下車。鳴海方面や桶狭間古戦場公園へ直接向かいたい場合に有効なルートです。
💡旅のヒント

有松駅から有松・鳴海絞会館までは歩いて5分です。
中京競馬場前駅から桶狭間古戦場 伝説地までは歩いて3分です。

3. 有松・桶狭間の見どころガイド

地図左上の[➡]マークを押すと、見どころや食事処のリストが表示されます。

① 有松・鳴海絞会館

有松・鳴海絞会館
有松・鳴海絞会館

制作拠点である「有松」と、販売拠点であった宿場町「鳴海」の名を冠した伝統工芸の文化拠点です。館内では、手作業による絞り技法の実演を見学できるほか、貴重な資料展示を通して、いかにしてこの町が街道一の繁栄を築いたかを学ぶことができます。戦国の荒々しさとは対極にある、繊細な伝統美は必見です。

項目内容
入館料大人 450円
開館時間9:30 〜 17:00(実演見学は16:30まで)

【有松・鳴海絞体験】自分だけの伝統美を形に
職人の指導のもとハンカチ等の絞り染め体験が可能です。
複雑な括り技法から生まれる唯一無二の模様は、旅の最高の思い出に。
大人も夢中になる伝統の手仕事を気軽に楽しめます。

クリックして【有松絞り体験】の詳細情報(案内・金額)を見る

車の場合
国道1号線から有松ICを下車。

有松・鳴海絞会館横にコインパーキングがあります。

② 桶狭間古戦場 伝説地(豊明市)

国指定史跡であり、本陣跡とされる静かな歴史スポットです。
「とよあけ桶狭間ガイドボランティア」による専門的な解説が受けられます。

項目内容
主なガイド場所桶狭間古戦場伝説地、香華寺、高徳院、二村山など
ガイド時間10分〜90分程度(場所により異なる)
予約なしガイド土・日・祝日の指定時間(4月〜6月、9月〜11月)に現地で実施
予約ガイド2名以上、希望日の7日前までに申し込みが必要
特徴専門スタッフと共に歩くことで、当時の陣容や合戦の逸話を詳しく学べます

③ 桶狭間古戦場公園(名古屋市緑区)

名古屋市緑区の桶狭間古戦場公園
名古屋市緑区の桶狭間古戦場公園

織田信長と今川義元の銅像が立ち、戦いの激しさを今に伝える公園です。
すぐ近く(公園から徒歩約3分)には「桶狭間古戦場観光案内所」があり、史跡散策の拠点として活用できます。

項目内容
営業時間10:00 〜 16:00
休館日年末年始(その他、臨時休館あり)
体験・展示・戦いの背景を解説するパネル展示
・「おけわんこ」関連グッズや開運グッズの販売
・史跡散策の休憩、観光情報の提供

アクセス:

【電車・タクシー】
名鉄「中京競馬場前駅」からタクシーで約5分
(徒歩の場合は約23分)

【駐車場】 5台

【大人旅のヒント】ゆったり参拝するためのポイント

有松の歩き方:
名鉄有松駅から旧東海道までは、徒歩数分でアクセス可能です。駅を出てすぐ、川沿いに並ぶ柳の木を眺めながら山車遊歩道を歩き、水辺の風情を楽しみましょう。

道なりに進むと、重厚な瓦屋根と白壁の町並みが広がる旧東海道へ到着します。江戸情緒あふれる景色の中を、ゆったりと散策するのがおすすめです。

桶狭間「2つの古戦場」の比較

特徴伝説地(豊明市)古戦場公園(名古屋市)
指定国指定史跡(本物志向の方へ)市立公園(散策・写真向き)
見どころ義元最期の地、ボランティアガイド信長・義元の銅像、ジオラマ
歩きやすさ駅から近く平坦駅から距離があるが駐車場あり

4. 周辺の食事処

寿限無茶屋(じゅげむちゃや)

江戸時代の趣を残す古民家で、出汁の香りに包まれながら、名古屋名物のうどんやきしめんを堪能できる名店です。

メニュー梅おろしうどん、有松の夜明け(海老天入りおろし)、味噌煮込みうどんなど
予算(昼)1,000円 〜 2,000円
営業時間11:00 〜 15:00 / 17:00 〜 21:00(L.O. 20:30)
※麺が売り切れ次第終了
定休日毎週木曜日、第3水曜日、水曜の夜
座席テーブル席あり(膝の負担が気になる方も安心です)
駐車場専用無料駐車場 8台(店からすぐの場所にあります)
支払いクレジットカード・電子マネー(Suica等)利用可

5. イベント

有松絞りまつり

毎年6月の第1土・日曜日に開催される、町全体が絞りの布で彩られる最大級の催しです。
山車の曳き揃えや、絞り製品の即売会、絞り体験などが行われます。

  • 開催時期:毎年6月第1土・日曜日
  • 場所:有松エリア一帯(旧東海道沿い)
  • 見どころ:伝統的な山車の巡行、職人による実演、町並み全体を使った絞りの展示。

桶狭間古戦場まつり(豊明市)

鎧兜に身を包んだ「武者行列」や、心に響く勇壮な「桶狭間太鼓」の演奏、義元の供養祭などの伝統的な神事も執り行われ、地域を挙げて戦国のドラマを今に伝える、活気あふれる初夏の風物詩となっています。

  • 開催時期:毎年6月第1土・日曜日
  • 場所:国指定史跡「桶狭間古戦場 伝説地」周辺
  • 見どころ:迫力ある武者行列、桶狭間太鼓の演奏、義元公本陣跡での供養祭

桶狭間古戦場まつり(名古屋市緑区)

約3,500本ものロウソクを灯す幻想的な「万灯会」と戦没者を偲ぶ厳かな慰霊祭も行われ、夜の帳に浮かび上がる無数の火が合戦の地に静かな祈りを届けます。

  • 開催時期:毎年6月第1日曜日
  • 場所:桶狭間古戦場公園周辺
  • 見どころ:幻想的な「万灯会」、戦没者慰霊祭、歴史解説イベントなど

まとめ

織田信長が逆転の勝機を掴み、その結果として訪れた泰平の世に花開いた有松絞りの文化。

豊かな歴史が息づくこのエリアを歩けば、時代の変革期を駆け抜けた武将たちの願いと、それを受け継いだ人々の営みを感じることができるはずです。

2つの古戦場跡を巡り、伝統工芸の美しさに触れる旅は、歴史ファンならずとも心満たされる大人の散策ルートです。

次なる「豊臣兄弟の軌跡」へ

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